本日、税賠訴訟の最新事例を閲覧した。
新聞捨てなきゃよかったなぁ。
うろ覚えですが許して。
消費税の計算は複雑!?
税金の計算はとても複雑。
課税の目的は「公平・中立・簡素」だったと記憶しているが、簡素とは…?
消費税の計算も類に漏れず、基本的には簡素のはずだったけど年々複雑化している。
基本的な”簡素”の部分は「預かった消費税」から「支払った消費税」を引くだけ。
基本的な計算式はこれだけなのである。
が、肉付け、肉付けでややこしくなり、税理士でも会計ソフトを使わない限り適正に計算できる人間はいないだろう。
更に今後は複数税率をインボイスで管理するという滑稽な制度も待ち構えている。
恐らく日本中で混乱が起こること必須だと考えている。
確実に”複雑化”していると思うが”簡素”とは一体…。
”簡素”を辞書で引いたら意味が変わっている可能性も考慮しておこう。
かん‐そ【簡素】 の解説
[名・形動]飾りけがなく、質素なこと。また、そのさま。「―な住まい」「―な結婚式」
簡素(かんそ)の意味・使い方をわかりやすく解説 – goo国語辞書
税理士に賠償請求をした事例について
消費税の計算方法は大きく次の2パターン。
- 原則計算
- 簡易課税制度
今回の事例は1についてだったので2は割愛させていただく。
1については更に3パターンに分かれる。
- 全額控除方式
- 個別対応方式
- 一括比例対応方式
1の全額控除方式とは、消費税の計算の基本方法であり、あまり問題は生じない。
今回の事例で問題になったのは2、3の選択で納税額が大きく変わってしまうという点である。
この納税額の有利不利を税理士が納税者に伝えず、納税者が損を被り税理士を訴えたという事例である。
個別対応方式・一括比例配分方式の比較
各々の計算式等は複雑すぎるので省略するとする。
よって私の個人的な個別対応方式、一括比例配分方式のメリット・デメリットを表記してみる。
メリット | デメリット | |
個別対応方式 | 納税額が少なくなる傾向にある | 事務手続きが煩雑 |
一括比例配分方式 | 事務手続きが簡易的 | 納税額が多くなる傾向にある |
私の経験則だが、上記のようになるのが一般的であり、表裏一体の関係なのである。
補足として条件を満たすと一括比例配分方式の方が納税額が少なくなるパターンもあるが、今までの実務の中で1件だけである。
ここでさらにお客様目線・事務手続きをする人間の目線で深堀をしてみる。
お客様目線だと、納税額が少なくなる可能性があるのだから”個別対応方式”一択なのである。
では事務手続きをする人間の目線はどうだろうか。
悲しいかな、人間は面倒事が嫌いな性質を持っているのである。
事務手続きが増えるのにいただける報酬は変わr…、全てを言うのはやめておく。
ここも表裏一体であり、ギャップが生じ、今回の事例が発生したのではないだろうかと推測する。
消費税申告書のここを確認!
消費税申告書のここをチェックだ!!
一括比例配分方式に〇が付いていたら確認が必要かも…。
消費税申告私の実績
前任の先生→一括比例配分方式
私→個別対応方式を検討。
結果 一括比例配分方式の場合 納税額860万円
個別対応方式の場合 納税額380万円
約500万円の節税に成功。
コメント